調査事例サンプル |
事例1. 典型的な不倫調査
事例2. 不審行動の原因が浮気ではなかったケース
<横領、盗難、詐欺、反社会的勢力関連などの事例もございますが、具体性が帯びる内容や事件化された事案は割愛させていただきます>
事例1. 典型的な不倫調査
〔ご依頼者 30代妻 / 対象者 30代夫〕
【事前状況】
夫が不規則な勤務時間を理由に外泊を重ねるようになっていた。ご相談前数ヶ月間の帰宅頻度は別居状態に等しく、家計に入れていた生活費も半減されていた。幼児3人を抱えるご依頼者は不倫を疑いながらも夫を信じたい気持ちと、将来をハッキリさせなければならない気持ちに悩み、事実関係の確認を決断した。
【調査結果】
帰宅しない夫の勤務時間不明のため、帰省するご依頼者と子どもたちを羽田空港に見送りに来る場面を設定し、待ち合わせ場所に現れた夫を捕捉。夫は子供らを抱き上げ出発ゲートに消えるまで見送っていたが、その足で向かったターミナル駅の改札口で若い女性と待ち合わせしていた。
二人は深夜まで買い物や飲食をした後、私鉄沿線の賃貸アパートに落ち着き、その後二日間の調査続行により、夫婦同然の生活をしている証拠固めを行った。女性は奥様存知の夫の同僚であったが、仕事を辞め、妊娠していることが判った。
【その後】
ご依頼者様の気持ちの整理がつき、弁護士を立てて離婚手続きに移行。
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事例2. 不審行動の原因が浮気ではなかったケース
〔ご依頼者 40代妻 / 対象者 50代夫〕
【事前状況】
中小企業社長の夫は再婚者で、ご依頼者との間に幼い子どもがいる。ほぼ毎日早い時間に帰宅し、なんら問題ない家庭生活であったが、夫は時々短時間の外出をすることがある。例えば車に忘れ物をした等の理由だが、それにしては時間が少しだけ長い。ご依頼者との再婚も不倫関係を経ていたため、本当の外出目的は浮気相手との連絡が目的ではないかと疑われていた。
【調査結果】
浮気をする時間は勤務時間中にしか考えられないということで、出勤から帰宅まで行動確認をせざるを得なかった。とりあえず3日間の調査を実施したが、車で出社後は昼食に外出するだけで、連日ほぼ真っ直ぐ帰宅した。帰宅前、決まって公園脇に停車したが、タバコを吸っている様子しか確認されない。
予定3日間の報告書を提出したところ、ご依頼者は「そんなはずがない」と訝った。浮気の有無ではなく、撮影したほぼ全ての場面で喫煙していたからである。子供のためにと禁煙を約束させて数年。不審の辻褄は合点がゆき女性関係ではなかったが、騙されていたとの思いは強かった。
【その後】
ご依頼者も押し付け態度を少し反省し、夫婦協調で禁煙プログラムに挑戦することとなった。
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事例3. 不倫の一歩手前で軌道修正できたケース
〔ご依頼者 40代妻 / 対象者 40代夫〕
【事前状況】
夫が自営の居酒屋に、常連客の女性が長居するようになった。知人から怪しい雰囲気だと忠告を受け、確かに閉店後の帰宅が遅い日もあり、状況確認の調査を実施した。
【調査結果】
3日間の予定を組み、居酒屋開店前と閉店後の行動確認調査を実施。閉店前には一人で来店する噂の女性の姿が毎日あり、深夜の閉店後も帰らないが、最初の二日間は片付を終えたご主人と二人で店を出ると、その場で別れてしまう。女性は徒歩圏内への居住が確認された。
三日目、開店前の仕込みに出掛けたご主人が商店街で噂の女性と合流。仕込とは無関係な散歩をして別れた。閉店後、いつものように女性と別れたご主人が自宅とは別方向に大回りし、女性宅を訪問した。出入の撮影には成功したが、約20分の滞在で帰宅した。
今のところ女性の方が積極的で、不倫関係に至る一歩手前の段階とみられた。ご依頼者も離婚は避けたいと考えていたため、女性の素性調査に切替た。その結果、相手の女性は過去に週刊誌などで騒がれたことのある、いわく付きの人であることが判った。
【その後】
ご主人の店に出入する知人の協力を得て、女性の素性をそれとなく伝えたところ、不倫に至る前に関係を絶つことができた。ご主人は相手のことを知らないまま、上客だと思い込んでいたらしい。
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事例4. 結婚を約束していたが言を左右にする男
〔ご依頼者 30代女性 / 対象者 50代男性〕
【事前状況】
結婚を前提に交際していた実業家の男性がなかなか煮え切らない。男性は子供がほしいといいながら、具体的な結婚プランの話は言を左右にしてしまう。離婚歴があると称していたが、薄々妻子持ちの疑いが持たれはじめた。
【調査結果】
男性の関係先周辺で側面からの取材調査を行ったところ、妻子持ちであることが確認された。周囲からはよき夫であり、よき父親とみられていた。
【その後】
男性の二重生活を知ったご依頼者様は、愛人に徹する覚悟を決めたという。事実確認はその決意を固めるためだったのかもしれないともいう。婚約不履行をとがめることもできるだろうと翻意を促したが決意は固く、男性の家庭を壊すつもりはないのだという。
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事例5. 成績の上がらない営業マン
〔ご依頼者 一般企業 / 対象者 50代営業社員〕
【事前状況】
中途採用した営業マンが、入社後半年経過して1円の売り上げも上げていない。主な営業先は長年の得意先であり、日報は提出するが先方に問合せると訪問事実のない例が浮上した。ライバル社の回し者という懸念もあり、行動確認調査を実施した。
【調査結果】
この案件も、とりあえず3日間の予定を組み着手した。3日間というのは、調査継続か方向転換かを判断する基準点の一つであろうと思われる。
対象者は毎日同じ行動パターンであった。出社後9時半頃に会社から出掛け、得意先1社に顔を出した後、パチンコ店で午後まで過ごし、帰社時間はパチンコの出玉状況しだいというものである。
【その後】
ありきたりの結果に終わったが、ギャンブルの借金返済のためにギャンブルをやめられない人は多い。もう少し放置していた場合、不正手段がエスカレートして当初の懸念が現実となり、損害が倍増した可能性も否定できない。
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事例6. 雇われ社長と経理担当の不倫
〔ご依頼者 一般企業 / 対象者 50代雇われ社長〕
【事前状況】
中小規模ながら知名度のある都内の会社。出世レースを勝ち取った新社長であったが、なぜか当人よりも経理担当の女性の横暴が目立つようになった。独善的な経理担当を新社長が擁護するため、二人の男女の関係が噂となり、社内の士気が下降していた。
【調査結果】
退社後の二人の行動確認調査を実施。先に退社した方を尾行すると、二日に一回はターミナル駅で待ち合わせをし、女性のための買い物や飲食を繰返した。なかなか決定的な不倫現場とならないが(社長は妻帯者)、男女の関係は明らかなので調査続行の指示をいただいた。
調査6日目の木曜、新社長は自家用車を会社近くのコイン駐車場にとめていた。女性をひろいレストランで食事の後、二人はラブホテルに入った。当初、酒好きで車は使わないということであったため見失いかけたが、交通渋滞が幸いしてタクシーの調達が間に合った。
【その後】
社長は辞任。女性は解雇と聞いた。女性の解雇は不正経理も影響していたらしく、社長との個人的遊行費も含まれていた模様。
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事例7. 欠勤してアルバイトに励む社員
〔ご依頼者 一般企業 / 対象者 50代男性社員〕
【事前状況】
コンサルタント会社のベテラン社員。親の介護が理由の欠勤が頻繁。その一方、個人的に他社の仕事を引き受け、ノウハウを漏洩しているとの噂が立っている。
【調査結果】
3日間の介護休暇申請日、自宅マンションからの行動確認を実施。対象者はサングラスに野球帽という変装で外出するが、あまりにも不自然な警戒の様子から本人と分かる。迎車タクシーで駅に下り立ち、羽田空港に移動。空港カウンターでは、いわゆるフォーク並びで手荷物も預けないが、なんとかチケットの便名を確認した。数字読み違いの不安はあったが、調査員もチケットを確保し、同じ飛行機に搭乗成功。その日は地方都市のビジネスホテルに落ち着いた。
翌日、対象者はタクシーでとある会社に赴く。昼休み、人に囲まれて出てきた対象者は名札を付けており、研修会の講師を務めていることが判った。
【その後】
現場から状況報告した結果、証拠撮影していることを踏まえて調査終了の指示を受けた。調査目的を果たしたということだが、対象者の警戒が尋常でないため、短時間終了の物足りなさより、肩の荷を下ろした気分が勝った。
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事例8. 事業提携と出資を持ちかけるIT社長の信用度
〔ご依頼者 一般企業 / 対象者 30代男性〕
【事前状況】
若い人だがバイタリティに富み、近年急成長を遂げていると紹介されたIT企業の社長から新規事業の提携と出資話が持ち込まれた。いわゆる虚業ITバブル崩壊例もあり、信用に足る人物か否かが課題であった
【調査結果】
IT社長の会社は本店登記の異動が多く、社長の登記上住所は過去に入居した借家であった。行動確認調査を行ったところ、独身の社長は高級賃貸マンションに若い女性と同棲していた。不穏な人物との接点は確認されなかったが、交通ルールを無視した動き方は社長自身の不穏さを示していた。
関係先周辺での取材調査を行ったところ、社長は複雑な家庭に育っていた。軽微な悪さは自己主張と考えていたらしく、他人の迷惑を意に介さない10-20代を過ごし、金銭踏み倒しのトラブルもあった。起業以前はITと無縁な職業を転々とし、親戚筋に資産家がいて起業の援助を得た模様であるが、関係が悪化していた。
【その後】
最終判断はご依頼者様に委ねるしかないが、要注意人物と報告せざるを得なかった。
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事例9. 筆跡鑑定いろいろ
遺言書や契約書などをめぐる真筆争議のほか、脅迫めいた嫌がらせの手紙が日常笑顔で挨拶しているご近所さんの逆恨みだったとか、様々なケースがあります。
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事例10. 盗聴(盗撮)機器発見のための点検探査
〔ご依頼者 建設会社 / 対象施設 新築マンション〕
【事前状況】
入居開始前の大規模新築マンション共用トイレで、小型ビデオカメラの隠匿が発見された。犯人は特定されたが、入居予定者の安全と安心を確保すべく、約300戸の各住戸と共用施設の点検探査を依頼された。
【点検探査結果】
事前の模擬検証で3名一組2チームと記録係の7名が必要と見込まれ、4日間の予定を組んで電波点検及び目視点検を実施した結果、新たな盗撮・盗聴機器の隠匿設置は認められなかった。家財が搬入された後では1ヶ月でも終わらないと思われる作業であったが、クライアント企業様の迅速な対応(依頼)により、施設の安全と安心を確保することができた。
【その後】
全体的な点検探査報告書と各戸別の結果報告書を提出し、クライアント様経由で各戸に配布された。配布先からの点検作業実施業者(弊所)への問い合わせが多数あるだろうと待ち構えていたが、結局、この件に関しては何事もなく過ぎてしまった。事案の重大さを認識するクライアント様からのご質問とご指摘により、分かりやすく改良を重ねた報告書を作成したことで、皆様からの納得をいただけましたことに感謝申し上げます。
【参考】
昨今は、大企業から取引先業者に対する機密管理徹底の要請が行なわれ、盗聴・盗撮対策もその要件とされる場合があります。また、自主的な防衛策として事業所や役員宅の改装・移転時の盗聴・盗撮点検を行なったり、重要施設の定期的な点検実施をご依頼いただくお客様も少なくありません。
一般個人様の住居においても、対立する団体幹部の動向確認や、ストーカー・嫌がらせ目的の盗聴・盗撮だけではなく、前の居住者を標的にした盗聴・盗撮機器類が残置されているケースもあります。
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事例11. 模造ブランド品輸入業者の特定
〔ご依頼者 登録商標権利者 / 対象者 物販業者〕
【事前状況】
空港の税関で有名ブランドの模造品が発見され、輸入業者の意向により廃棄処分された旨、当局からの通知が権利者にあった。摘発された荷は侵害商品の一部に過ぎない可能性が高く、商品の送り先とされていた業者(屋号)の東京の住所を確認したが経営者は判然とせず、当該輸入業者の特定と侵害商品取扱状況等の実態を確認したいとのことである。
【調査結果】
事前情報の住所と屋号を手掛かりに各方面への取材調査を進めた結果、千葉県内に本店登記する法人及び、同社が経営する実店舗数ヶ所と通販サイトの開設が認められた。
通販サイトに偽ブランドの出品は見受けられないが、実店舗の現地調査でご依頼者のブランドの侵害品の取扱いが認められ、購入した該商品並びに法人名義の領収証を成果物としてご依頼者に提出した。
【その後】
ご依頼者の顧問弁護士から警告書が送付され、定期的に当該業者の店舗を確認しているとのことであるが、この調査以後、権利者ブランドの模造品が当該業者の店舗で再確認されたとの連絡は受けていない。
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事例12. デザイン模倣商品の発売時期の特定
〔ご依頼者 弁理士 / 対象者 ご依頼元と同業の他社〕
【事前状況】
同一用途の類似意匠の商品について、ご依頼元からデザインの模倣を指摘された対象者(法人)は、その類似性を認めたうえで模倣を否定しているが、発売時期を明確にしようとせず、そこがウィークポイントと推し量られた。
【調査結果】
対象者の商品を取扱う店舗への取材調査及び、カタログ等の資料収集を重ねた結果、相手先の類似デザインの商品発売は、ご依頼元の商品より1年あまり遅く発売された事実が確認された。
また、当該商品の販売数と売上額及び粗利額を推計し、損害賠償請求額算出の参考情報とした。
【その後】
1年以上経過して偶然閲覧した対象者の通販サイトからは、当該意匠の商品の掲載が一掃され、同一用途の商品は異なるデザインの商品に様変わりしていた。
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